日本の未婚率についてはたびたびメディアでも取り上げられるのですが、その一方で結婚したいからと婚活をしている方はとても多い傾向にあります。
20代から婚活を始める方もいれば、40代や50代になって初めて婚活をスタートさせる方もいます。
40代や50代となってくると老後がリアルに見えてくる世代になってきますので、婚活での相手選びはより慎重さが求められます。ここでは、40代や50代の婚活において選んではいけない相手の特徴についてご紹介していきたいと思います。
・モラハラ気質
今何かと話題になっているのがモラハラことモラルハラスメントです。40代や50代での婚活ということであれば、お互いに穏やかな老後を迎えたいという気持ちも強いでしょう。
しかしながら、相手がモラハラ気質だったのではいくら我慢しても穏やかな老後は迎えられません。それこそ「結婚しなければよかった……」と後悔し続ける可能性だってあるのです。
モラハラことモラルハラスメントというのは、言ってしまえば精神的な暴力。実際に暴力をふるうことはないものの、言葉や態度で相手を精神的に深く傷つけていきます。
モラハラ気質の人間というのは外面が異常によく、最初だけは優しいので多くの方が騙されてしまいます。ただ、プライドが高く、自己愛も強いのでコミュニケーションを重ねていくと「あれ?」と思うようなところが出てくるはずです。
仲良くなって、2人きりになったときの態度で見極めていきましょう。
「人格を否定するような言葉や見下すような言葉が頻繁に出てくる」
「気に入らないことがあると無視をして相手が折れるように仕向ける」
「ものに当たる、舌打ちをするなどの態度で威嚇してくる」
「借金を肩代わりさせる、お金を無心するなど経済的に困らせるようなことをしてくる」
上記に当てはまるものが多ければ多いほど、モラハラ気質である可能性が高いですし、モラハラの度合いも高くなります。
モラハラ気質の人間はこういったことを日常的に繰り返し、自分の優位性を刷り込んでいきます。一種の洗脳と言ってもいいでしょう。
だからこそ、モラハラを受けているほうも「自分が悪いんだ」と思い込むようになり、負の連鎖が起こるのです。モラハラ気質の相手と結婚しても、絶対に幸せにはなれません。
40代や50代の方は年齢的な焦りもあって、相手に問題がありそうでもあえてスルーをしてしまうようなケースも少なくありません。
ただ、その選択によって地獄のような結婚生活を送ることになる可能性があります。老後を考える40代や50代という年齢だからこそ、相手選びには慎重になりましょう。
・金銭感覚が大きく違う
40代や50代の方であれば、結婚というものがいかに現実的なものであるかはおわかりいただけているかと思います。実際に、40代や50代で学生時代のように惚れた腫れたで婚活をしようとは思えませんよね。
ただの恋愛であればそう深く考える必要はないかもしれませんが、結婚を見据えての婚活であればいろいろなことを考えていかなければいけません。
特に、40代や50代であれば老後の問題も迫ってきているわけです。そういった中で、金銭感覚が大きく違う相手というのはやはりやめておいたほうがいいでしょう。
中には「仮に金銭感覚に問題があっても、自分が矯正させる!」と息巻いている方もいるかもしれません。
確かに人間というのは変わることのできる生き物ではありますが、40代や50代からの金銭感覚の矯正というのは思っている以上に難しいものです。
というのも、言ってしまえば40年以上、50年以上当たり前だと思って生きてきた感覚を変えていくことになるわけです。10代や20代であれば柔軟性もあるでしょうが、40代や50代となってくるとある程度の頑固さも出てきますよね。
それに今まで生きてきた中で培ってきたものを否定されるのは、やはり気分がいいものではありません。金銭感覚の矯正ができないわけではないのですが、40代や50代となってくると厳しい部分があるのです。
だからこそ、金銭感覚の矯正を考えるよりは最初から同じような金銭感覚の相手を探したほうがいいです。結婚して日々の生活を共にしていく中で、お金の動きというのは毎日発生してくるわけですよね。
金銭感覚の違いから毎日お互いに「なんで!?」となっていたのでは結婚生活も荒んだものになってしまいます。
老後の生活も考えて蓄えもしていかなければいけないのですから、同じような金銭感覚の相手を選んだほうがお互いにストレスも少なく済みます。特に、お金に絡んだストレスというのは大きな問題となり得ます。
金銭感覚が大きく違えばお金に絡んだストレスも大きくなりやすいのですから、金銭感覚についてもしっかりとチェックしておきましょう。
・趣味への理解がない
中高年向けの趣味に関連した教室というのはとても多い傾向にあります。逆に言えば、中高年で趣味を楽しんでいる方が多いということでもあります。
もちろん、40代や50代でまだまだバリバリの現役で働いているという方も多いでしょうが、ある程度の余裕も出てきているでしょうし、その中で趣味を楽しむ方も多いのです。
ただ、趣味というのは本当に人それぞれ。
「何が楽しいの?」と思ってしまうようなマイナーな趣味を持っている方もいますし、定番の趣味を持っている方もいます。
基本的にやるべきことをやって、それでいて人に迷惑をかけることなく自分で楽しむ範囲での趣味というのは誰からも文句を言われる筋合いはありません。しかしながら、自分の理解できない趣味に対して排除しようとするタイプの人間は存在します。
実際にインターネット上では夫が妻の趣味のものを捨てたり、逆に妻が夫の趣味のものを捨てたりして、それがきっかけで離婚に至っているようなケースもあります。
確かに理解できないものを簡単に受け入れられないという気持ちはわかりますが、だからといって相手のものを勝手に捨てるというのは許されることではありません。
相手の趣味を認めるのは、相手のことを尊重することでもあるのです。自分の好きなものを否定されるのは誰だって悲しいですよね。自分の好きなものを否定されるのは、自分の一部を否定されるようなものです。
結婚したからこそお互いがお互いのことを尊重しなければいけないのに、趣味のひとつすら認められないのであれば結婚には向いていません。
趣味に対して否定的な言動をするタイプや「結婚したらこの趣味はやめて」といったことを平気で言うようなタイプは、絶対にやめておいたほうがいいです。
理想は趣味を一緒に楽しめる相手ですが、一緒に楽しめなくとも趣味への理解を示してくれる相手であれば問題はないでしょう。逆に、趣味への理解がない相手というのは絶対にダメです。
・コミュニケーションに問題がある
夫婦というと言葉にしなくとも伝わるものがあるというイメージを抱かれがちです。確かに長年連れ添った夫婦であればそういったことも可能かもしれませんが、人間にとって家族であろうが夫婦であろうが基本となるのはコミュニケーションです。
そのため、今後の人生を共に過ごしていく中でのコミュニケーションについても考えていく必要があります。
例えば、夫婦でのおしゃべりを楽しみたい方が無口な相手を選んでしまうとせっかくの結婚生活も味気ないものになってしまうかもしれません。
逆に、言葉が少なくとも静かな結婚生活が遅れればいいという方がおしゃべりな相手を選んでしまうと毎日が騒がしく結婚生活がつらくなってしまうかもしれません。
もちろん、コミュニケーションに多少不満があってもその他の部分でしっかりとカバーしてくれるような相手であれば問題はありませんが、そうそう都合のいい相手と出会えるわけではありません。
すべての基本となるコミュニケーションだからこそ、コミュニケーションは重視しておいたほうがいいのです。無口かおしゃべりかという部分以外だと、話をする内容もチェックしておいたほうがいいでしょうね。
特に、自慢話が多いタイプは要注意です。
10代や20代の子がちょっと調子に乗って自慢話をしているくらいであれば可愛らしいものですが、40代や50代にもなって自慢話ばかりをするというのはみっともないです。
平然と自慢話ばかりをしているということは、40代や50代にもなって自慢話がみっともないということすらわかっていないわけですからコミュニケーションはもちろん、中身にも問題がある可能性が高いです。
それに自慢話ばかりをするということは自己愛が強いということでもあります。
先ではモラハラ気質についてお話しましたが、自己愛が強く、自慢話ばかりとなってくると隠れたモラハラ気質を持っているのか、モラハラ予備軍であるとも考えられます。
コミュニケーションというのはキャッチボールに例えられますが、投げたボールを投げ返してもらってということを繰り返していって成り立つものです。
自慢話も含めて一方的なものは、本当の意味でのコミュニケーションとは言えません。
結婚したら基本的には毎日顔を合わせることになるでしょうし、お互いが一番コミュニケーションを取る相手になるのです。相手を見極めるためにもしっかりとコミュニケーションを取り、コミュニケーションに問題がある相手は選ばないようにしましょう。