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なぜ他人の不倫に厳しいのか?

ここ数年は有名人たちの婚外恋愛、つまり不倫の話題でワイドショーやネットニュースももちきりです。
ゴシップネタということで楽しんでいる方も多いでしょうが、その一方で不倫バッシングというのは年々激しさを増しているような感じがあります。
もちろん、言うまでもなく不倫は悪いことです。
ただ、なぜここまで他人の不倫に厳しい方が多いのでしょうか?
ここではその理由について掘り下げていきたいと思います。

・不倫バッシングを通してストレスを発散させているから

まず、考えられるのが不倫バッシングを通してストレスを発散させているという理由です。
イライラしているときに人に当たってしまうといった経験は誰にでもあるかと思います。
本人が意識していようがいまいが、不倫バッシングを通してストレス発散をしている方は多いでしょう。
今は新型コロナウイルスの感染拡大によるストレスもあるでしょうが、それ以前から日本は不景気ですし、ストレス社会の中で誰もがかなりのストレスを抱えながら生きています。
たまりにたまっているからこそ、大人も子どもも関係なくここぞとばかりに不倫バッシングを通してストレスを発散させているのです。

・正義を振りかざして評論家気分を楽しんでいるから

今は誰もがインターネットを使えて当たり前の時代になりました。
SNSなどを使う方も多くなっているでしょう。
SNSなどでは簡単に自分の意見を述べることができますし、意見を述べる以外にもさまざまな形で自己表現ができるようになっています。
そういった中で、自分が影響力を持つ人物であるかのように勘違いしてしまう方も少なくありません。
実際に、「一億総評論家時代」という言葉もチラホラ見られるようになりました。
特に、不倫というのは誰がどう見ても悪いことです。
その不倫を批判することで、テレビのコメンテーターのような感覚に浸り、それを楽しんでいる方も多い傾向にあります。
「不倫が悪いことである」ということは揺るぎない事実ですので、不倫を批判することで正義の名の元に辛辣な言葉を吐くことができるのです。

・本当はどこかで羨ましく思っているのに自分にはできないから

不倫バッシングが年々激しくなっていく一方で、ドラマや映画などではやたらと不倫をテーマにしたものが多いと思いませんか?
ですが、大人の恋愛ということで不倫をテーマにしたドラマや映画がバッシングを受けることはありませんし、ドラマや映画であれば不倫を楽しんで見ている方もとても多いですよね。
これはどういうことかというと、結局のところ、良い意味でも悪い意味でも婚外恋愛、不倫に興味を持っている方が多いということでもあります。
特に、ドラマや映画というのは自己を投影しながら楽しむものでもあります。
純愛もののドラマや映画であれば「こんな恋愛がしてみたい」と思うものですし、不倫もののドラマや映画でも「一度くらい婚外恋愛をしてみるのもいいかも」と思ってしまう方は多いのです。
つまり、本当は心の奥底のどこかで不倫に興味を持っている自分がいて、それが起こり得ないからこそ自分に起こり得ないことを楽しんでいる人間を叩いているわけです。
イソップ寓話の「すっぱい葡萄」に似ている現象なのかもしれませんね。
自分がドラマや映画でしか楽しめない不倫を現実に楽しんでいるという悔しさもあるでしょうし、異性として求められていることへの嫉妬といったものもそこには含まれているのでしょう。

・有名人の場合にはイメージと子どもの有無も大きい

不倫バッシングというと、やはり有名人の不倫騒動を思い浮かべる方も多いでしょう。
有名人であろうとなかろうと今の時代は不倫は叩かれるものなのですが、有名人の場合には有名人としてのイメージと子どもの有無というものが大きいです。
いくつか例を挙げていきたいと思います。

【ベッキーの不倫】
まずはベッキーさんの不倫ですね。
ベッキーさんの場合、相手が既婚者で不倫がバレてしまってからもふたりで口裏を合わせるという姑息な感じでイメージが急落しました。
もともとベッキーさんは好感度が高いタレントさんとして知られており、芸能界でも「ベッキーは本当にいい子」と口にする方が多かったです。
ただ、その一方で「元気の押し売り」というあだ名をつけられることもありましたし、ベッキーさんへの異常な持ち上げに疑問を感じていた方も少なくありませんでした。
あまり好きではないけど、高感度が高いから下手に言えないという空気感が出来上がっていたのです。
その中でベッキーさんが不倫をしたということで、「ほらやっぱりね」とばかりに不倫バッシングがより激しくなっていったのでしょう。
不倫相手の元奥さんが妊娠をしていたり、既婚者であることを知りながら相手の地元へ旅行に行ったりとその無神経さも大炎上の燃料となりました。

【東出昌大の不倫】
次に、東出昌大さんの不倫騒動についてです。
東出昌大さんはその演技力には疑問の声が上がっていましたが、一応はイケメン俳優ということでかなりの売れっ子でした。
女優の杏さんと結婚し、イクメンということでもよく知られていました。
好青年のイクメンということでとてもイメージがよかったのですが、それゆえに不倫でイメージが急落しました。
妻が妊娠中からの不倫で、子育ても大変な時期でした。
おまけに会見での演技じみた振る舞いとひとりの大人としても恥ずかしい受け答えで、すべての女性を敵に回したといっても過言ではありません。
イクメンというイメージからのギャップ、そして妻が一番ダメージを受ける形での不倫ということで確かに擁護のしようはありませんでしたね。
特に、杏さんは家庭環境が複雑だったこともあり、そういった背景も考慮して杏さんに同情的な方が多かった部分もあるかと思います。
何よりもかわいい盛りの子どもがいるのに不倫という部分に嫌悪感を覚えた方も多いでしょう。

【渡部建の不倫】
最後に渡部建さんの不倫騒動についてです。
まぁ、これは衝撃だったという方も多いでしょう。
東出昌大さんと同じように、渡部建さんもイクメンアピールをしていました。
一部では疑問を持っていた方も多いでしょうが、好感度が高いということで渡部建さんも売れっ子でしたね。
その渡部建さんが不倫ということで衝撃だったのですが、芸能界からも擁護の声がほとんどなく、人望のなさが露呈しました。
それでいて、渡部建さんの場合には不倫の仕方があまりにも汚かったですね。
完全に相手の女性を性欲処理の道具として扱っていました。
妻の佐々木希さんは知らなかったものの結婚前から渡部建さんに関しては女性関係に関する悪い噂が流れており、妊娠中から子育て中までずっと女性と関係を持っていた可能性があると言われています。
テレビコマーシャルなどを見ていても比較的クリーンなイメージで売っていただけに、子どもがいる中で自分の性欲を抑えられず、汚いやり方で不倫をしていた男ということで激しいバッシングの嵐となりました。

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